洞性徐脈は問題ない??
みなさんこんにちは🙂
今日は徐脈について話したいと思います!
僕の病棟に、かなり高齢の患者さんが入院してるんですけど、その人がまあまあの徐脈なんです。
ベースが40台で、夜寝てる時なんか20台に乗ったりします😅
ひやひやもんですよね😱
皆さんは徐脈の患者さんを見てどういった印象ですか?
僕のイメージは徐脈の人って意外にケロッとしてる印象で、逆に頻脈の人は熱だったり呼吸苦だったり、パッと見でなんかやばいなーって感じるんです。
だからこそ、「徐脈の時の対応ってどーするんかなー?」って方いると思うんです!
(僕だけじゃないと信じたい👍笑)
では行きましょう!
洞不全症候群って何?
徐脈と一言で言ってもたくさん種類があります。
ここで皆さんと共有するのは、洞不全症候群(略してSSS)についてです!
洞不全症候群(SSS)
洞結節の自動能が機能的または何らかの原因で低下が生じ、それによってさまざまな徐脈性不整脈が生じる状態。
不整脈の種類によって3つのタイプに分類される。
ざっくり言うと、右心房にある洞結節ってところが電気信号を出して心臓が動いているけど、その機能が低下して電気信号を出すペースが遅くなって、徐脈を引き起こすよ〜って理解でいいと思います👍
それが洞不全症候群です!
実は今回の患者さん、洞不全症候群の1群に分類されてます。
1群とは洞性徐脈と言い、心拍数が50回/分以下が持続する不整脈です。
RR間隔は規則的で、徐脈と聞くとこれって感じのやつですね😊
そして、残りの2タイプは、洞停止または洞房ブロック、徐脈頻脈症候群と言います。
洞停止は洞房結節からの電気信号が突然休んだりする状態です。
洞房ブロックは心房筋への電気信号の伝達が突然ブロックされた状態です。
なのでどちらも心電図波形が急に真っ直ぐに伸びて、またすぐ普段の波形に戻るって感じです。
つまりRR間隔が不正なときがあるってことですね😀
徐脈頻脈症候群は、簡単にいうと頻脈の後に洞停止(徐脈)になり、その後は同調律(サイナスリズム)に復帰する状態です。
まとめると、、、
洞不全症候群(SSS)のタイプ分類
1群:洞性徐脈
2群:洞停止または洞房ブロック
3群:徐脈頻脈症候群
洞不全症候群の症状
次に症状について見ていきましょう😊
これも簡単に考えるとわかりやすいです!
徐脈ってことは普段より心拍数が少ないってことですね。
つまり心拍出量が減ってるイメージ!
血液に乗って運ばれる酸素量が減るので、組織の酸素供給不足が起こります。
胸部不快感や胸痛、意識消失や痙攣を起こしたりします。
このような症状を、アダムストークス症候群といいます!
アダムストークス症候群
不整脈により心拍出量の急激な低下から、脳虚血を生じ、意識消失・痙攣などの症状を伴う。
最初にも言いましたが、徐脈でも無症状でケロッとしてる人もいますので、そこは把握しておく🙂
洞不全症候群の治療
これも覚えやすいです!
無症状は、経過観察でOK!
症状ありは、ペースメーカー植え込み術か一時的ペーシングで対応!
とりあえずはこれで覚えておいていいと思います👍
終わりに
どうでしょう😀
これで少し徐脈の対応に自信が持てたのではないでしょうか?
徐脈だ!症状は!なし!経過観察!
症状あり!テンポラリー(一時的ペーシング)!
みたいな感じでとりあえずは大丈夫だと思います👍
ではではこの辺で〜👋