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縮瞳の原因は麻薬!?

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皆さんおはようございます😊
今回は縮瞳について話そうと思います😀

皆さんは瞳孔の観察とかしますか?

たぶんほとんどの病棟ではしないのかな〜と思います。

瞳孔と聞くと、多くの方が脳神経系の想像をするでしょう。
僕もそうです。
なので脳外科や救命などの病棟でしか観察ってあまりしないと思います🤔

この前後輩から「先輩この患者さん瞳孔が収縮してて対光反射がないんです。これって先生に言った方がいいですよね?」と、聞かれました。
つまり後輩からするとなんだかこれやばい状態じゃない?って思ったわけですね。
それがやばいかどうか、今回の事例ではある薬剤が原因で縮瞳してたのでそれを共有していきましょう😁

縮瞳とは何か?

一般的に瞳孔径が2mm以下の場合を縮瞳と言います。
”ピンホール”って言い方もしますね。

副交感神経が優位の場合、瞳孔は収縮します。

僕の知ってる先生はピンホールを略して「瞳孔”ピン”やね〜」とか言ったりしてます🙂

縮瞳の原因

オピオイド

・緑内障の治療に使う縮瞳薬

・橋出血

・コリン作用を伴う毒性物質(有機リン中毒など)

ざっと原因を出してみましたが、他にも原因は色々、、、

うーん、何がなんだかな〜、覚えれないな〜😥

大丈夫です!
今回の事例では、この中のどれか1つが原因となって縮瞳してたので、その話しかしませんよ👍!

そしてその原因だったのは、、、

オピオイド(麻薬性鎮痛薬)だったのです!

ではなぜオピオイドが縮瞳を起こしたのでしょう??

オピオイド(麻薬性鎮痛薬)って何?

簡単に説明すると、中枢神経や末梢神経にあるオピオイド受容体に作用して強い鎮痛作用を示す薬のことです。

3段階除痛ラダーとは、患者さんの疼痛レベルを3段階に分けて、各段階に応じた鎮痛薬を使用するというやつです。
オピオイドは2、3段階目で使用されます。
痛みのレベルとしては、中等度や高度の痛みに使います。

つまり、非オピオイドではどうにもならない時に使うのがオピオイドであり、強力な鎮痛作用があるってことですね。

種類としてよく聞くのはこれかな〜🤔

オピオイドの種類

・フェンタニル
・モルヒネ
・オキシコドン
・コデイン
・ブプレノルフィン
・ケタラール などなど、、、

今回の患者さんは、実は挿管管理している患者さんで、鎮痛・鎮静剤を使用してました。
そこで使用していたのがフェンタニルだったんですね。
この患者の場合フェンタニルがっつり効いていたので、副交感神経優位により対抗反射もないくらいに縮瞳してました。

看護師としてまずは、瞳孔所見と鎮静の深さをRASSなどのスケールで評価し、医師にこの深さでいいか確認しましょう。
先生が意図してこの鎮痛・鎮静の深さにしているのであれば特に問題は無いと思います。
いずれ呼吸器をウィーニングしていき、フェンタニルもウィーニングしていけば、副交感神経優位が溶けていき、瞳孔が正常になっていくはずです👍

終わりに

今回はピオイドが原因で縮瞳している事例をもとにお話ししました。

これがわかってるだけでも、同じような患者さんをみたときに落ち着いて対応できると思います😊

しかし、原因は他にもいっぱいあるので、まだまだ勉強していく必要がありそうですね😅

ではでは、この辺で〜👋