広告

カテコラミン製剤は「流し法」で!

広告

おはようございます🙂

皆さんは、カテコラミン製剤と聞くと何を連想しますか?
おそらくほとんどの方が、「血圧」というワードを思い浮かべるのではないかと🤔
それは正解だと思います。
カテコラミン製剤、、、ノルアドレナリンとかドブタミンとか聞いたことがあると思います(他にもありますよ😀)。
これらの薬剤は、昇圧剤、強心薬とか言われてて、名前の通り末梢血管を収縮させたり、心収縮力を強めたりする作用から、血圧が上昇します。
なのでざっくり言うと、「カテコラミン製剤=血圧を上昇させる薬剤」ってことですね。

こうやって言葉で並べる分には簡単ですが、実際これらの薬剤が投与されているということは、出血性ショックとか敗血症性ショックとか、それなりに重症で緊急度が高い患者さんだということになります。
僕も初めてノルアドレナリンのシリンジ交換するときは、ちょっと緊張してたのをうっすら覚えてます😅

なぜ緊張するのか。
それは、シリンジを交換する際の、わずかな中断でさえ循環動態に影響するからです!
僕はノルアドレナリンのシリンジ交換した後、じーっとその患者さんのモニター監視をします。
5分もせずに、だんだん血圧下がってきましたよー。
そしてまただんだんと血圧が上がって元に戻る。

こんなのヒヤヒヤしてやってられませんよね〜😅
注射を交換するだけで血圧が上がったり下がったり。
これをなんとかできないのか!ってところで、あの技が出てきます。
流し法です!
僕の病院ではそう呼ばれてますが、皆さんのところではなんて呼ばれてますか?
カテコラミン製剤を頻繁に扱わない病棟であれば、したことも聞いたこともない方はいると思います。
特に新人さんは何それ〜?って、なってると思います。

流し法の原理

次に交換するカテコラミン製剤を事前に、別のシリンジポンプでスタートさせておく(流しておく)ことで、シリンジポンプの作動が安定したタイミング、つまり薬剤の流量が整った時に交換できる。
交換する際に、一度ラインをクランプしてする普段の方法では、その際に薬剤注入が停止してしまうため、クランプせずに、三方活栓に接続し、それと同時に前のラインを外すことで、薬剤の流量を一定に保ったまま交換できる。

、、、わかりますでしょうか😅笑
例えましょう!わかりやすく(と、思っている)!
皆さん、車で信号が青に変わって、さあ行くぞって時にアクセルを30キロに踏み込んだとします。
さて、車は動いた瞬間に、時速30キロになってるでしょうか?
答えはNOですよね。
徐々にスピードがあがり、やがて時速30キロに安定していきますよね。

そう言うことです!シリンジポンプも!
つまり、シリンジポンプも作動開始時点では、設定した流量ではないんですね。
最初は設定した流量になろうとしている段階ということです。
これが、カテコラミン製剤であればどうでしょう。
交換するときに、新しいシリンジポンプを開始しても、結果的には予定している流量にはまだ達していないので、みるみるうちに血圧が下がってくるのは想像できるでしょう。
なので事前に開始しておくことが必要となります。

ここまでは交換前の準備の話です。
次は交換時にすることです。
変わらず大事なのは薬剤の流れをできるだけ安定させること!
これに必要なのが、三方活栓です。
これがないと、結局のところ一旦薬剤の流れを止めることになります。
だって交換の時に外す一瞬の停止時間があるもんね。
しかし!三方活栓があれば、そこに接続して、その後すぐに前のラインを外せば、その一瞬の停止時間を無くすことができます!

これで完成です!

流し法の具体的なやり方

次に交換するカテコラミン製剤のシリンジを、交換する1時間前くらいに、別のシリンジポンプで流しておく。
もちろんラインの先は何も繋がず垂れ流しです(繋いでたら倍量投与してることになりますからね😅)。
液が垂れてしまうので、アルコール綿で包んだり、紙コップとかを受け皿にしておきます。
なんやかんや仕事してたら、シリンジポンプの残量アラームが鳴り始めます。
そしたら、先ほど別で流しておいたシリンジポンプのラインを、三方活栓に接続!と同時に交換して取る方のラインを外します。
終わり。

これでもわからない方!
僕の説明が下手です!すいません😂

ただカテコラミン製剤が投与されているすべての患者が流し法を必要とはしません。
実際には、普段通り交換して、血圧の変動が大きかったりしたら、医師に流し法を提案して、流し法が開始になったりとかです。
ぜんぜん普段通りの交換でバイタルがブレない患者さんはそのままの方法で交換しますし🙂
こういうやり方があったな〜って頭の隅にでもあるといいかな〜と思います。

では、この辺で〜👋